kotokoto_learn’s blog

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【書評】「男が育休を取ってわかったこと」(その2)

本の後半では、筆者の皮膚科医としての経験から、新生児及び幼児が皮膚で悩む場合の原因を対策が求められていた。非常に興味深いと思ったのは、その原因の多くが洗いすぎ、つまり過度に清潔にしすぎたことに起因していると著者が推測している点である。

著者曰く、何を示しないでいても、皮膚そのもの及び常在菌がある程度のバリア機能を保ってくれているらしく、洗う行為はそのバリア機能を若干低下させてしまって皮膚にもストレスを与えてしまうらしい。

もちろん食事をするときには、口などから細菌ウィルスが入るのを防ぐために洗うことは大切ではあるが、必要以上に洗うことは単に肌のバリア機能を低下させてしまっているだけの可能性がある。新生児の場合、肌トラブルがあると、特に親が真面目にさらに皮膚を洗おうとしてしまうため原因を悪化させてしまい、悪循環に陥る。これがこの本で指摘されていた新生児の皮膚トラブル悪化の典型例のようである。

なかなか目からウロコの指摘で、ただ言われてみるとさもありなんと思う部分もあり、実生活でも参考にしていきたい。もちろん肌の強さは生まれてくる子供によって大きく違うと言う事はあるだろうが、心配だから洗いすぎてしまうという事は何も知らないでいると私もやってしまいそうだ。